遺品整理で親族ともめる原因とは?もめないための対策も解説
遺品整理を行う際に、親族ともめてしまうケースは少なくありません。しかし、大切な人を亡くし精神的な負担も大きい中で、もめるのは避けたいところです。今回は、遺品整理で親族ともめる原因と、もめないための対策をご紹介します。
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遺品整理で親族ともめる原因とは?
まずは、遺品整理で親族ともめる原因になりやすいポイントについて解説します。
口約束で権利の証明ができない
遺品整理では、故人との口約束で権利の証明ができない事柄に関するトラブルが頻繁に起こります。遺書など形に残るもので証明されていない場合、口約束が本当のことなのか判断するのが困難で、親族間で同意を得るのが難しい傾向にあります。とくに、金銭的価値の高い貴金属や骨董品の相続については、トラブルになりやすく注意が必要です。
思い出の品を廃棄してしまう
思い出の品を勝手に廃棄してしまったために、もめてしまうこともあります。一見不用品のように見えるものでも、親族にとっては故人との大切な思い出が詰まった品であることも珍しくありません。金銭的な価値だけで不用品かどうかを判断するのではなく、親族とコミュニケーションを取りながら整理を行うのがポイントです。
遺品整理の負担がかかる
遺産整理には、時間的にも体力的も大きな負担がかかります。親族の中で、誰が作業を行うのかでもめるケースも少なくありません。なかには、故人と別れがつらく気持ちの整理がつかないという人や、遠方に住んでいてい物理的に作業ができない人もいるでしょう。親族間で遺品整理の押し付け合いになり、なかなか作業が進まないケースもあります。
一人で整理を行ってしまう
遺品の整理を一人で行ってしまうのもトラブルのもとです。相続人が複数いる場合には、必ず全員の許可を取ってから作業を行わなければなりません。遺品整理に立ち会いたかった、譲り受けたいものがあったのに捨てられてしまったなど、トラブルの原因になるため注意が必要です。
遺品整理で親族ともめないための対策
遺品整理で親族ともめないための対策としては、以下3つの点があげられます。
- 遺品整理を行う前に話し合う
- 遺品整理はできるだけ複数人で行う
- 遺品整理の業者に依頼する
遺品整理を行う前に話し合う
親族ともめないためには、整理を行う前に全員で話し合うことが大切です。話し合いを行う際には以下のポイントを重点的に確認しておきましょう。
- 遺品整理の進め方について
- 作業の分担について
- 遺品の分け方について
親族が遠方に住んでいる場合には、オンラインで顔を合わせて会議をするのもおすすめです。
遺品整理はできるだけ複数人で行う
遺品整理はできるだけ複数人で行うようにしてください。一人で整理を行ってしまうと、トラブルを招きやすいだけでなく、大幅に作業時間がかかってしまいます。できるだけ複数人で作業を行うことで、遺品の仕分けについてもその都度確認し合えるため、トラブルを防ぎやすくなるでしょう。
遺品整理の業者に依頼する
遺品整理の分担でもめそうな場合には、業者に作業を依頼するのもおすすめです。その場合、費用についての分担も事前に話し合っておきましょう。遺品整理のプロである業者に依頼すれば、親族間でのもめごとを減らし、心理的にも体力的にも負担を抑えた上で整理を行えます。
綿密なコミュニケーションが遺品整理のカギ!
今回は、遺品整理において、親族ともめやすいポイントや、もめないための対策方法についてご紹介しました。遺品整理は親族間のもめごとに発展しやすく、トラブルが起きやすいのが実情です。独断で判断せず、コミュニケーションを取りながら親族全員で進めていきましょう。必要に応じて遺品整理業者も活用しながら、それぞれにとって負担の少ない形を探してみてください。
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